会長挨拶

就任のご挨拶 2025-2026年度会長 四方田 秀喜

第53代会長を拝命いたしました四方田秀喜でございます。52年にわたり築かれてきた我が京都伏見ロータリークラブの歴史と伝統を思うと、その責任の重さをひしひしと感じておりますが、微力ながら会員の皆さんと力を合わせて地域に根差した活動を一層充実させていく所存です。

私どもを取り巻く世界情勢は大きな転換点を迎えています。地球規模での気候変動やウクライナ、パレスチナなど長引く国際紛争、トランプ大統領による世界経済の混乱そしてAIをはじめとした技術革新の進展など、かつてない速さで変化が押し寄せています。国内においても人口減少と高齢化、トランプ関税による経済の不透明感、そして人と人とのつながりの希薄化など多くの課題が私たちの前に立ちはだかっています。

こうした中でロータリークラブの果たす役割はますます重要になってきています。私たちロータリアンが掲げる「超我の奉仕」という理念はまさにこの時代に必要とされる価値そのものであり、それを実践してゆくことが社会に希望と変化をもたらす大きな力となると確信しています。

2025―26国際ロータリー会長 フランチェスコ・アレッツォ氏はメッセージでこう述べられています。ロータリーの財産は会員です。そしてロータリー会員は行動人です。私たちは変化が起こるのを待つのではなく、自ら変化を起こします。私たちは『良いことのために手を取りあおう』これがRI会長メッセージです。

そして2650地区方針は『未来につなぐ』です。

小﨑 学ガバナーはフランチェスコRI会長と同様にロータリーの財産は会員ですと述べられ、そのうえで基盤には会員同士が互いを認め合い、支えあう絆が存在することが重要であり、各会員が自分の責任を認識し互いに尊重しあいながらつながりを強化していきましょう、と述べておられます。

このRI会長メッセージや地区ガバナー方針を基に京都伏見ロータリークラブ方針として三つの言葉に集約しました。それは『つなぐ 続ける そして挑む』です。

『つなぐ』

52年間多くの先輩たちが築いてこられた伝統と熱い想いをしっかりとつないでゆくことが、私に課せられた使命であると同時に次の代へつなげてゆくことが責務であると思っています。そして、会員同士の信頼、地域との絆をより深くより広くつないでゆきます。ロータリークラブが本来持っている人と人とを結ぶ力を地域社会の活性化につなげてゆきます。

『続ける』

ロータリークラブは単年度制といわれています。その年度の会長の思いを具現化するという意味では意義あるシステムだと思います。しかし、事業は継続することに価値があると思っています。先輩方々が積み重ねてこられた奉仕の精神を大切にしながら事業を継承していきます。継続こそが地域社会との絆を深め信頼と成果を生み出す基礎となります。加えてロータリー公共イメージの向上にも資すると考えます。

『挑む』

変化の時代において現状維持は後退を意味します。事業を続けるためには革新が必要です。新しいアイデアやエッセンス、視点を取り入れこれまでにない取り組みにも積極的に挑戦してゆくことが重要です。挑むことがクラブ内の活性化を促し、続けていくことの原動力となります。会員皆様の斬新な事業提案や新たなアプローチなど皆様とともに描いていきたいと思っています。

私自身は高齢ですがロータリーについてはまだまだ未熟者です。『ただ返す返す 初心を忘るべからず』(書家杭迫柏樹先生の書)を大切に皆様のお知恵をお借りしながら誠実に会長職を務めてまいる所存です。どうか一年間ご指導ご鞭撻そしてご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

結びにあたり、会員皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げ就任のご挨拶とさせていただきます。

京都伏見ロータリークラブ 第53代会長 四方田 秀喜